お稽古してるけど、いまひとつ中途半端で上達しないけれど、ちょっとづつの変化の記録です。

好きな作品を紹介しています。

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『美術の物語』 E.H.ゴンブリッチ


最近読み始めました。展覧会で、絵を見る時、その時代背景を全く知らないので、良い入門書はないかと思っていました。この本は、図版も美しく、ブリジットライリーも推薦しているすごい本なのですが、難は、寝ながら読もうとすると重くて手が疲れるのと、居眠りして顔面に本が落下してくると衝撃が凄まじい事です。
 

『私を離さないで』 カズオ イシグロ

  久しぶりに、面白い本を読んだなと思える凄い作品でした。作者は、インタビューに答えて『私はこの世界を子供時代のメタファーにしたかったのです。』『私は、子供時代がどういうものであるかを象徴させたかったのです。読者は(子供の気持ちになり)外で何が起こっているのか、と想像するでしょうと言っています。この本を読んで子供の時、親が自分より、誕生日が一日遅いのになんで、年を取っているのか不思議に思った事など色々思い出しました。そう確かに色々な事は知らされずに、自分の想像する世界の輪郭はとてもあやふやで、あいまいだったし、今だって色々な事をわかったような振りしているけど、あまり状況は変わっていないようで怖くなりました。

http://www.globewalkers.com/ohno/interview/kazuoishiguro.html

テレビでストーリーを聞いてからよんだのですが、何も知らないで読みたかったな。でも知っていたからといって、面白さが半減するような柔な作品ではありませんでしたが・・・読み進むにつれて、静かなのに心揺さぶられるような衝撃があります。

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